「つまんないよ。」1

0から見た方が良いですよ。

 

 

私はこんな毎日が嫌い。面白いことの一つもないんだもん。

それに。

私がいなくたって世界は永遠に回り続ける。

なんにも変わらないし、誰も悲しんだりしないだろう。

 

そんな中私が考えたのはこれ。

理想の毎日を思い描く  それだけ←

なんか楽しいんだよね、あ、子供っぽいとか言わないでね。

 

3月4日

 今日は事件が起きた。

 友達が登校中、車にひかれた。死んだ。

 横断歩道で。

 私と一緒に登校してたら 死んじゃった 怖かった

 そのことが学校内で噂になって。どんどん広まっていって…。

 

こんな感じに。 

まあ、ようするに未来日記ってとこ。

 

ほんとにあったらいいのに

 

朝。…学校、面倒臭い。

勉強なんて分かる。テストはずっと3桁で、でもそれが当たり前だった。今もね。

「いってきます」

短くそう言うと返事なんて待たずに家を出た。

「…あ」

曲がり角で友達を見つけた。

「シアン」

彼女は振り向く。髪は綺麗な茶髪でゆるいカールがかかっている。優しい瞳でこちらを見た。

「おはよ。早いね」

聞いていると癒されるような声。

まるで百合のような可愛い女の子、シアン。

「もう少しで卒業かー…」

「…」

口下手な私は何を話せばいいか分からず、あいさつしか交さなかった。

 

「車、来るよ。渡ろ」

「うん…あっ!」

バサッ

私の手から鞄が滑り落ちる。

その衝撃で教科書や参考書が地面へ…。

「あ…っ、早くしないと…。車っ!」

  ここは 横断歩道     …あれ?

すでに渡り終わったシアンがこっちを見てる。

「早くっ…危ない!!」

目の前には車が…。

足が、動かない…。どうし…。

「ーっ!!!」

ドン

考えるより先に、事件が起きた。